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ICレコーダー最新事情、ビジネス・語学勉強用おすすめ機種と使い倒し術 - ASCII.jp

Photo:PIXTA

メモや写真撮影など、身近な作業のほとんどがスマートフォンで代替可能な今、音声の録音機能もそうした機能のひとつだろう。ICレコーダーを持たずとも、スマホのレコーダーアプリがあれば十分かもしれない。しかし、ICレコーダーならではの機能を使うことで、仕事もプライベートもより充実したものになる可能性があるのだ。ガジェットライターの水澤敬氏に、最新のICレコーダー事情を聞いた。(清談社 中村未来)

スマホの録音機能では
ICレコーダーには勝てない

「まず言えるのは、ICレコーダーとスマートフォンのレコーダーアプリでは音質がまったく違うということです。当然ですが、マイクの性能や感度はICレコーダーの方が格段に良い。再生したときの音質を重視するのであれば、間違いなくICレコーダーを使うべきでしょう」

 ガジェットライターの水澤敬氏は、そう断言する。

 言うまでもないが、ICレコーダーは音声を録音・再生することに特化した機器。音質の点でスマホとは比べ物にならないのだ。

 また、データの共有のしやすさも、仕事で音声を取り扱う人にとってのメリットのひとつ。

「たとえばiPhoneは、m4a(MP4)という記録形式を使っていますが、一般的にはMP3の方が汎用性は高い。形式が異なると音声データを共有する際に変換しなければならないので、その分手間が増えます。その点ICレコーダーは、基本的にMP3に対応しているのでデータの共有にストレスがかかりません」

今回の取材で話を聞いたガジェットライターの水澤敬氏

 これまでは仕事や趣味で使われることがメインだったICレコーダーだが、近年、パワハラやセクハラ問題が騒がれるようになると、「何かあったときのために」持つ人も増えているという。

「ボールペン型や充電器型など、一見ICレコーダーには見えないようなデザインの製品も随分増えたと思います」

 自衛目的だけでなく、ICレコーダーはさまざまなシーンで活躍する。性能によって会議用や学習用、セミナー用、趣味用と使い分けられるようになっているのも特徴だ。

「もちろん、音質や性能にそこまでこだわりがないという人は、スマホのレコーダーアプリでも問題ありません。自分が使いやすいものを使うことが一番です。しかし、ICレコーダーは昔よりかなり細分化されているので、最新モデルに注目してみるのも面白いと思います」

遠隔操作が可能なICレコーダーが
ソニーから登場

 ビジネスパーソンの場合、会議や商談の記録など録音・再生機能を必要とするシーンは意外と多い。重要な案件であるほど、できるだけ音質のいいICレコーダーを使うべきだ。そこで水澤氏がおすすめするのが、ソニーの「ICDーUX570F」シリーズ。

「狙った音にフォーカスできる、『フォーカス録音』という機能がついています。会議やセミナーなどで話している人にマイクを向ければ、その人の声だけがクリアに拾えるというもの。広い会場や、大人数が集まる場で特に役立ちます。また、『おまかせボイス』という機能を使えば背景ノイズを軽減し、声だけをクリアに録音できます」

 一方、仕事ではなく語学学習にICレコーダーを利用したいという人は、オリンパスの「Voice-Trek V-873」がいい。

「語学学習では、音声をすぐに復唱するシャドーイングが重要とされていますが、Voice-Trek V-873にはシャドーイング機能が搭載されています。通常の音量と無音が交互に再生する機能で、お手本を聞いた後にすぐ発声を練習できるというものです」

 無音区間は、「ゆっくり」「少音量」を選択できるのも語学学習者にはうれしい点。また、再生速度を変更できる「早聞き」「遅聞き」の機能もついており、早くて聞き取れないフレーズも、ゆっくりとした速度で聞き直すことが可能だ。

「ネイティブの先生の声を録音して、復習する際は速度を落として聞き直すと使いやすいようです。語学学習にはうってつけのモデルだと思います」

 性能よりも、使いやすさやデザイン性を重視するのであれば、ソニーの「ICD-TX800」がおすすめ。一般的なICレコーダーは長方形が多いが、ICD-TX800はキューブ型だ。

「スマホや付属のリモコンを利用して、遠隔録音ができます。本体と離れた場所で操作ができるのは画期的ですね。クリップ式になっているので、カバンのポケットにつけられるなど、持ち運びも便利です」

基本機能は使わなければ
もったいない

 ここまではビジネスや語学などで使える特徴的な機能を紹介してきたが、実はICレコーダーに搭載されている基本的な機能もかなり役立つものばかりだ。

「お手持ちのICレコーダーにノイズキャンセル機能があれば、ぜひ使うべきです。この機能だけでも劇的にノイズが減らせます。また、重要な話が出た際にはインデックス機能を使うといいでしょう。聞き直すときに、インデックスをつけた場所から頭出しをすることができます」

 ただ録音ボタンを押すだけでは、ICレコーダーを使い倒しているとはいえない。とはいえ、機能が充実していればいいかというと、そんなことはないのだ。

「なかにはラジオ機能など、録音以外の機能が付随しているICレコーダーもありますが、個人的にはあまりおすすめしません。録音・再生機能のみに特化した機種の方が、ICレコーダーとしての性能が高い傾向にあると思います」

 録音機能は、今までスマホで事足りていたという人でも、ICレコーダーに切り替えるとまた違った発見があるかもしれない。

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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