第一印象は最初の数秒が勝負ですが、ほとんどボディランゲ―ジと声のトーンで決まると言ってもいいぐらいです。
また、あまり知られていないことですが、ボディランゲージは相手のみならず自分自身の感情にも影響を与えます。
ある有名な研究によれば、コミュニケーションの55%がボディランゲージで成立しており、声のトーンが38%、発話する言葉が7%を占めています。
このデータに対しては賛否両論があり、絶対的な数式もありませんが、どの研究者も一様に同意していることがあります。
それは、伝えたいメッセージが相手にどのように伝わるか、こちらが相手からどう思われるかは、ボディランゲージと声のトーンによってかなり左右されるということです。
ボディランゲージと心の密接な関係
人間の体内には何百種類もの化学物質が駆け巡り、その人の考え方、感じ方、話し方、行動の仕方を決定します。
ほとんどの人は思考、反応、感情にこうした化学物質の影響を受けていますが、逆に呼吸、動作、思考、コミュニケーションを戦略的なやり方で行えば、こうした化学物質に影響を与えられます。
特定の化学物質をうまくバランスさせて積極的に管理する能力は、身体知能と呼ばれ、認知能力と感情知能のベースになっています。
身体知能を向上させるテクニックは山ほどありますが、ボディランゲージとストレスレベルをコントロールする助けになるものもあります。
ですから、テクニックをうまく使えば、自信が出てきて、他者と心を通わせ、相手にもポジティブな感情を抱かせることができます。
1. 姿勢と呼吸
重大な局面で主導権を握るのは、意外にもリーダーの役割に就いている人より、オープンでのびのびした姿勢を実践している人になりがちです。
正しい姿勢になると、人間は力を得た気分になり、意識が覚醒して気持ちに余裕が出るので、姿勢はとても大切なのです。
まず、足の裏全面を床にぴったりつけて立ちます。その場に根を下ろすように意識を集中しましょう。
こうすると、ストレス性化学物質のコルチゾールが減少して、アセチルコリンという化学物質が増加します。
アセチルコリンはバランスを取る働きがあるのでで、感情と精神のバランスが取れます。
そうなると、テストステロンとセロトニンの値が上昇して自信が出てくるので、それが相手にも伝わり、相手も自信が出てきます。要するに、お互いに安心感が出ます。
姿勢と呼吸は密接な関係があります。正しい姿勢になると、肺が膨らみやすくなるからです。
呼吸法は、ストレスレベルにも認知機能にも影響を及ぼしますし、逆にストレスレベルと認知機能が呼吸に影響を及ぼすこともあります。
ペース呼吸(詳しくは後述します)をすることでアセチルコリンが分泌されてアドレナリンが中和されるので、精神と感情が安定し、自信が出てきます。
そうなると、感情や言動のバランスを取りコントロールしながら状況にしっかり対処できるようになります。
毎日10分ぐらい複式呼吸を練習しましょう。「鼻から吸って口から吐く」を意識して呼吸します。
何秒で吸って何秒で吐くと快適かは人によって違うので、試行錯誤しながら自分にちょうど良い呼気と吸気の秒数を見つけてください。これがペース呼吸です。
南アフリカの銀行家グループの研究で、ペース呼吸を21日間行った結果、複雑な意思決定作業に関する認知能力が平均62%向上しました。
それに対して、呼吸がうまくいっていないと、仕事を先延ばしにしたり、重要な決定が遅くなることが実証されています。
2. アイコンタクト
視覚を通して与える印象は、ボディランゲージの最も重要な側面の1つであり、これは相手と直接会うときもWeb会議などバーチャルで会うときも変わりません。
アイコンタクトするとオキシトシンの分泌が促進されます。
オキシトシンは、社会的な絆と信頼の感覚を促す化学物質で、他者とのつながりを強く感じさせ、セロトニン値を上昇させます。
アイコンタクトがヘタだと自信のなさが相手に伝わり、相手は「この人を信頼して大丈夫なのかな」と不安を感じるのです。
たとえば、Web会議で相手とのアイコンタクトを保つには、カメラに向かって微笑むときに自分の目に向かって微笑むようにしてください。
自分自身に微笑みかけるとセロトニン値が高くなり、他者に向かって微笑むとオキシトシン値が高まるので、この2つの化学物質の力を借りて相手と良い関係が築けます。
3. 相手を気遣った言動
強いストレスを感じていると、顔の表情や身振りが固くなり、相手と協調しにくくなるので、信頼関係を築けません。
そうならないためには、上から目線の反応をしないように気をつけてください。
親しい気持ちを表す身振りや他意のない身振りであっても控えめにして、自分の言動が相手にどのような印象を与えるか常に意識しましょう。
4. 話し方・声量・口調
話し方、声の大きさ、口調を適切かつ柔軟に使い分けられると、相手の注意を惹きつけることができます。
母音を短く発音すると単語が詰まって聞こえ、他人に対する配慮が欠けている印象を与えます。
英語では(ほとんどの言語にも言えることですが)母音を長く発音すると感情を込めることができます。
ストレスは、声の質にも影響を及ぼします。
ストレス過剰だと声が細く尖った感じになり、早口になって消極的に聞こえ、自信がない印象を相手に与えてしまいます。
話すときは、力強さを感じさせる声で、状況に応じて口調を柔軟に変える必要があります。
正しい姿勢と呼吸法の実践を通してストレスを管理できてこそ、ボディランゲージを効果的に使えるようになります。
アイコンタクト、顔の表情、身振り、声のトーンを効果的に駆使できると、相手の信用と信頼を得られるでしょう。
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Image: Atstock Productions/Shutterstock.com
Source: Academia
Originally published by Fast Company [原文]
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