Takramビジネスデザイナー
佐々木康裕さん
クリエイティブとビジネスを越境するビジネスデザイナー。著書に『D2C「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』(NewsPicksパブリッシング)、『感性思考』(SBクリエイティブ)がある。
佐々木さんの提言!
(1)デジタル化だけでなく、デジタルドリブンのブランディングが必要
(2)〝責任ある消費者〟にはお金儲けだけの企業は選ばれない
(3)自分の価値観を大切に、限られた人に愛される商品を目指す
企業と消費者の関係はこれからさらに変化する
私たちの生活は多くの人たちに支えてもらっていることを、新型コロナウイルスは気づかせてくれました。商店や飲食店、ホテルもコミュニティーを支える一員と捉え、〝責任ある消費者〟として、経営が危なくなったところには支援が不可欠だと実感するようになりました。
「キッチハイク」という食関連サービス企業が、未来のお客さんを募るかたちで飲食店を支援する新規サービスを開始したのはそのいい例だと思います。
企業と消費者の関係は現在、デジタルでつながり始めたところですが、現在はまだ変化の第1段階で、その先に第2段階があると思っています。それは、デジタルドリブンのブランディングです。つまり、消費者の利便性を上げるだけではなく、どんな人がつくっているのか、どんな思いでつくっているのか、何にこだわっているのか、といったコンテクストをデジタルを介して消費者に示していくことが必要になります。
今や企業はコミュニティーを構成する公器ともいえます。そのため負わなければならない責任は多く、その責任を果たしているかどうかがブランドイメージに直結するようになっています。金儲けだけを考えて活動していると、前述した責任ある消費者からは支持されなくなります。コロナ禍をきっかけに、消費者がこのような気づきを得ていることはポジティブな変化だと思います。
ヒット商品は企業だけではつくれなくなった
新型コロナをきっかけにした企業と消費者の関係の変化により、商品開発の考え方も変わってきます。商品を開発する主体が企業であることは変わりませんが、これからは消費者と一緒になってつくっていくことが大前提になるでしょう。コミュニティーをつくり、熱狂的なファンとディスカッションを重ねながら開発を進めることが必要です。
これまでのヒット商品は、ある意味、世の中にあった数々の不便を解決するソリューションで、便利だから多くの人に支持され、広がりました。しかし、現在では不便なことが少なくなってきています。不便を解決するものよりは、ニッチでも深く刺さるものをつくったほうがいいと思います。
そして、数を売って儲けることを重視する人よりも限られた人たちから深く感謝されることに喜びを見いだせる人が、次世代のヒットメーカーになるはずです。
自宅にいられない人とホテルをつなぐサービス
「ホテルシェルター」は稼働率が低くなっているホテルと、自宅以外に安全な仮住まいが必要な人をマッチングさせるプロジェクト。エッセンシャルワーカーや医療関係者などにシェルターとして貸し出す。
地元の飲食店を支援するプロジェクトが続々
グルメアプリの「キッチハイク」は新型コロナウイルスで苦境に陥る飲食店対策として「#勝手に応援プロジェクト」をスタート。数か月後まで利用可能な飲食チケットを販売し、5月末時点で1200万円以上を集めた。
取材・文/大澤裕司
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July 16, 2020 at 04:54AM
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