菊川でビジネス塾小笠高生ら、こつ学ぶ - 中日新聞

飯倉清太さん（右）から売り上げアップの秘策を学ぶ小笠高生＝菊川市役所東館で

　菊川市役所東館プラザきくるを核にした地域活性化を検討・実践している市賑（にぎ）わいづくり研究会が、同館で高校生向けのビジネス塾を開いた。市内の小笠高校三年生ら二十人ほどが参加し、物販イベントを成功させるこつや継続させる方法などを学んだ。

　伊豆市のＮＰＯ法人「ＮＰＯサプライズ」代表理事で内閣官房地域活性化伝道師の飯倉清太さんが講師を務めた。

　飯倉さんは「商品は松竹梅三種類の価格設定を」と助言。観光施設でアイスクリームを販売した経験を基に、白いテープを地面に貼ることで、行列ができる人気店だと客に思わせて売り上げ増につなげたと語った。「人が大勢いる方に行くのが人の心理。そうした店づくりを」と指南。「ちゃんとした物、おいしい物を前提に、物を売るときは人の心理をつかんで」と助言した。

　小笠高生徒は七月、地元農産物を販売する小さな収穫祭を東館で開いた。八月二十九日にも食品販売の催しを計画している。　（河野貴子）